[糖尿病・食事対策] 食べたもので体はできる!
-第1回 アスリートと糖尿病食の関係
今日、どんなものを食べましたか?
私は、スポーツ選手の栄養サポートをしている管理栄養士です。オリンピック代表チームやJリーグプロサッカーチームなど、多くのトップアスリートを食の面からサポートをしています。
このコラムを見てくださっている皆さんの中には、「糖尿病がなんとなく心配だから」という方から、「糖尿病で食事制限をしなくてはだめなので」という方まで様々だと思います。
体脂肪が一桁というのも珍しくないトップレベルのスポーツ選手、そんな人たちの食生活は、糖尿病の食事制限をする自分には無縁の話だと思いますか?
私が栄養サポートしている選手たちは、サッカーやバレー、水泳……など、競技も違えば、性別・年令・練習や生活内容などもそれぞれ違います。そんな選手たちをサポートする際にまず行うことは、自分自身をよく知ってもらうことです。
自分がいつもどんなものを食べているのか、どんな生活をしているのか。
すぐに答えられない選手は少なくありません。特に食べた物に関しては、数時間前に食べた物を紙に書かせたりもしますが、何を食べたのかをなかなか思い出せない選手もいます。
食事に意識が無いから、思い出せないのです。
日頃から、自分がどんなものを食べればよいかとか、食べる際に注意して食品を見たり味わったりしていれば、簡単に書けたはずです。
自分が何を食べたのかもわからない状態の人に食についてお話をしても、何をどうすればよいのか、いまいちピンとこないのではないでしょうか。
実践: 食べたものを書き出してみよう
それでは早速、皆さんも今日1日何を食べたのか思い出してみましょう。
今日食べたもの、メニューと食品名・量・食べた時間を紙に書き出してみてください。
とにかく、口に入れたものをすべてです。
どうでしょう?すぐに書けそうですか?