[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第9回 坂道の歩き方
下り坂での歩き方
下り坂では、前下方へ加速度がつくため平地以上に着地衝撃が大きくなります。また、着地足と地面の角度が鋭角になってスリップしやすいのが特徴です。
セーフティウォーキングでは、重心を十分下げて、歩幅を小さめにして歩きます(図2の左)。
前のめりは加速度が増加し、反り返りはスリップの危険性が増します(図2の右)。体は垂直に保ち、かかとから足裏全体で踏みしめるように着地してください。関節のねじれにも十分注意して、下る方向またはやや外側につま先と膝を向けてください。
著者プロフィール:土井 龍雄(健康運動指導士/アスレチックトレーナー)
1975年大阪教育大学卒業。1975年より岸和田市立福祉総合センター、1980年よりダイナミックスポーツ医学研究所にてトレーナーとして勤務。2014年同顧問に就任。年間およそ2,000名にセーフティウォーキングを指導。
著書は「歩行寿命が延びる!セーフティウォーキング ― 脱・ロコモティブシンドローム ―」(三省堂)、「歩く人。長生きするには理由がある」(三省堂)。
東日本大震災で仮設住宅の高齢者が抱えるロコモへの対策をきっかけに開始した「歩く人。」プロジェクトに参画。この事業は2017年度(平成29年度)運動器の10年・日本賞を受賞。