[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第14回 腰の安定性を高める筋トレ-その3
腰にやさしい腹筋トレーニング
よく、腹筋のトレーニングとして、寝た姿勢から上半身を起こすシットアップが行われています。
ところがこの方法では、腹筋が弱っている人は起き上がれません。また、ときどき、このトレーニングを行って腰を痛める人がいます。理由は、床から上半身を起こす瞬間、腰にストレスが加わるからです。
そこで、お勧めするのがシットダウンです。この方法は、上半身を起こした姿勢からスタートするため、軽い負荷から強い負荷へと上半身を倒す角度によって負荷調節ができます。
また、腰骨の弯曲が緩む姿勢をとるので、腰骨の後ろを通っている太い神経の締め付けを防ぐことができます。
やり方
両膝を立てて座ったスタート姿勢からゆっくり上半身を倒し、「少しきつい」と感じるポジションで停止して、声を出して5カウントし、またスタート姿勢へ戻します(図1)。
このときの呼吸は、「1、2、3、4、5」と声を出すこと、そしてスタート姿勢に戻って息を吸います。
なお、上半身を倒したときに足が浮き上がる場合は、何か重りを足の上に置くなどして支えてください。
回数は、5~15回をめどに、「少しきつい」~「きつい」と感じる範囲としてください。
もうひとつ、イスに座って行う方法もあります(図2)。
安定性のあるイスを使って、イスから転げ落ちないように注意してください。