Come On! 糖尿病教室
-第16回 1型糖尿病、インスリン注射と低血糖
1型糖尿病の治療に不可欠なインスリン注射と血糖測定
皆さんこんにちは(^O^)
糖尿病療養指導士(CDEJ)の小宮山です。
前回のお話は、『成人して1型糖尿病を発症したケース』についてでした。今回は、『その後のケース』を見ていきたいと思います。
1型糖尿病では、インスリンの絶対的な分泌不足により、糖尿病特有の症状(口渇・多飲・多尿・体重減少)が現われます。日本人の糖尿病の場合、そのほとんどが2型糖尿病で、1型糖尿病の比率は低く1万人あたりわずか1.5~2人です。また、発症する年齢は8~12歳と思春期に多いですが、成人して中高年になってから発症する例も見られます。
1型糖尿病の治療は、高血糖の是正と輸液による脱水や電解質異常の是正が必要で、入院治療が原則です。入院中にインスリン注射と血糖測定が患者さん自身でできるように、また、インスリン量の調整も修得が必要となるので、これらの指導があります。成人の場合はご本人に注射や血糖測定の手技をマスターしてもらい、小児1型の場合は親御さん(主にお母さん)と一緒に手技の確認を行います。