糖質制限食を正しく知ろう!
-第4回 サラリーマンにおすすめ! 実践、居酒屋で糖質制限
お酒選びのコツは、製造方法に着目を
もうひとつ重要なポイントは「お酒選び」です。
いわゆる「ビール腹」、ビールを飲むと太りやすいと皆さんが思っているように、ビールには糖質が多く含まれていますので、避けた方が良いです(なお、最近よく見かける「糖質0」のビールについては、前回を参照ください)。
では、お酒を選ぶ際には、どんな事に気をつけたら良いのでしょうか?
甘いシロップやリキュールを使ったカクテルには、糖質が多いことは理解しやすいと思います。それ以外のお酒はどのように判断すればいいのか、迷いますね。
そこで注目すべきは、「製造方法」です。お酒は大きく分けて「醸造酒」と「蒸留酒」に分類されます。日本酒やビール、ワインのように米や麦などの穀物や果実といった原料と一緒に発酵、醸造した「醸造酒」は原料の絞り液ですので、それらの糖質が含まれます。
反対に、焼酎やウィスキーのようにアルコール成分を蒸留して抽出する「蒸留酒」は、ほとんど糖質を含まないのです。
このように、おつまみとお酒選びを間違わなければ、糖質制限食はお酒好きの方にピッタリの食事です。これで、ちょっとお腹が気になるお父さんも堂々とお酒が飲めますね。
もちろん、飲み過ぎ・食べ過ぎは禁物です。特に糖尿病などで医師や管理栄養士から飲酒量について指導を受けている方は、そちらのアドバイスに従ってくださいね。
著者プロフィール:大西真由美(管理栄養士)
1999年 栄養専門学校卒業後、管理栄養士資格を取得。病院や老人施設に勤務。食や料理の知識を深めるため飲食業界へ転職。そこで糖質制限食と出会う。現在は子育てをしながらフリーの管理栄養士として活動中。一般社団法人健康栄養支援センター臨床栄養部に所属。