ログインするとすべての記事が読めます

[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ

[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ

-第30回 腰痛を防ぐ歩き方-その1

着地衝撃を和らげて歩く

着地脚の膝をピンと伸ばして足踏みをすると、着地衝撃が背骨から脳にまで響きます(図4の左)。しかし、着地脚の膝を少し曲げて足踏みをすると、着地衝撃が和らぎます(図4の右)。
股関節~膝関節~足関節は、筋腱で繋がっています。そのため、膝を少し曲げると股関節と足関節も連動して屈曲し、協働でショックアブソーバーの役割を受け持ってくれます。



歩くときには、前方に振り出した足が着地する寸前まで膝が伸びていますが、かかとから接地して足裏に乗り込む瞬間に、股関節~膝関節~足関節を軽く屈曲します(図5)。この歩行動作が、着地時の背骨に加わる衝撃を和らげてくれます。


 

著者プロフィール:土井 龍雄(健康運動指導士/アスレチックトレーナー)
1975年大阪教育大学卒業。1975年より岸和田市立福祉総合センター、1980年よりダイナミックスポーツ医学研究所にてトレーナーとして勤務。2014年同顧問に就任。年間およそ2,000名にセーフティウォーキングを指導。
著書は「歩行寿命が延びる!セーフティウォーキング ― 脱・ロコモティブシンドローム ―」(三省堂)、「歩く人。長生きするには理由がある」(三省堂)。
東日本大震災で仮設住宅の高齢者が抱えるロコモへの対策をきっかけに開始した「歩く人。」プロジェクトに参画。この事業は2017年度(平成29年度)運動器の10年・日本賞を受賞。

 

前へ 1 2 3

教えて!健康運動指導士さん

「健康コラム」をもっと見る

新着健康コラム

「新着健康コラム」をもっと見る