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[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ

[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ

-第31回 腰痛を防ぐ歩き方-その2

腰椎が変形した人に、おすすめの歩き方

腰椎が変形して脊柱管が狭くなっている人に、背を伸ばして歩く姿勢を強制してはいけません。無理に背を伸ばすと、腰椎の前弯(前方への弯曲)が強くなって脊柱管がより狭くなり、内圧が上昇するからです。

おすすめしたい歩き方は、図3のように、歩幅を少し小さくし、膝を軽く曲げて、重心をやや下げた歩き方です。さらに、丹田(下腹部)を締めて腹圧を高め、腰椎の前弯を防ぐことで脊柱管内圧の上昇を防ぎます。



なお、症状が強い場合は、図4のような手押し車を利用して、上体をやや前傾した姿勢をとることも、内圧コントロールの一法です。









 

著者プロフィール:土井 龍雄(健康運動指導士/アスレチックトレーナー)
1975年大阪教育大学卒業。1975年より岸和田市立福祉総合センター、1980年よりダイナミックスポーツ医学研究所にてトレーナーとして勤務。2014年同顧問に就任。年間およそ2,000名にセーフティウォーキングを指導。
著書は「歩行寿命が延びる!セーフティウォーキング ― 脱・ロコモティブシンドローム ―」(三省堂)、「歩く人。長生きするには理由がある」(三省堂)。
東日本大震災で仮設住宅の高齢者が抱えるロコモへの対策をきっかけに開始した「歩く人。」プロジェクトに参画。この事業は2017年度(平成29年度)運動器の10年・日本賞を受賞。

 

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