[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第63回 ステップ運動
ステップ運動は、秘密の減量トレに最適!
ステップ運動の優れている点は、天候に左右されず、狭いスペースでもステップ台があれば、いつでもどこでも行えることです。そしてもうひとつ、後向きに台から下りるので上体を前傾しながら楽に重心を下げやすく、つま先から足裏へ軟らかく着地できること。そのため、上下動が大きくてエネルギー消費量が比較的大きい割には、足腰への負担が小さく故障を起こしにくい運動なのです。
ステップ運動の単位時間あたりのエネルギー消費量は、ウォーキングとランニングの中間に位置します。概算のエネルギー消費量は、計算式と表を使って計算ができます。
ステップ運動は、慣れてセット数を増やしたとしても1日に5セット、1セット3分ですから、単純計算で15分の運動です(実際はセット間に休憩を入れますが)。お金をかけず・隠れて行う・減量トレとして最適かもしれません。
著者プロフィール:土井 龍雄(健康運動指導士/アスレチックトレーナー)
1975年大阪教育大学卒業。1975年より岸和田市立福祉総合センター、1980年よりダイナミックスポーツ医学研究所にてトレーナーとして勤務。2014年同顧問に就任。年間およそ2,000名にセーフティウォーキングを指導。
著書は「歩行寿命が延びる!セーフティウォーキング ― 脱・ロコモティブシンドローム ―」(三省堂)、「歩く人。長生きするには理由がある」(三省堂)。
東日本大震災で仮設住宅の高齢者が抱えるロコモへの対策をきっかけに開始した「歩く人。」プロジェクトに参画。この事業は2017年度(平成29年度)運動器の10年・日本賞を受賞。