[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第72回 肩こりを防ぐ-その1
下を向くと首や背の筋肉が緊張する
ヒトの頭部の重さは、体重比で約7%とされています(第70回参照)。つまり、体重60kgの人が下を向くと約4kgの頭部重量が前がかりになるので、首や背の筋肉がこれを支えるために緊張します。筋緊張が続くと血行障害を起こして、首こりや肩こり、腰痛を起こします。日常生活で同一姿勢をとるときは、頭部を背骨の上にまっすぐ載せるように心がけましょう。
モニターの高さを調整する
今、デスクワークの多くはPCを使った作業です。よく見かけるのは背を丸めて下向きでモニターを見る作業姿勢です。これでは、首や背の筋緊張を持続することになります。肩こりを防ぐには、頭を背骨の上にまっすぐ載せてモニターを見られるように調整してください。
前を見て歩く
良い歩行姿勢は、首を伸ばして前を見て歩くのがポイントです。
首を曲げて下を見て歩くと首や肩の凝りを起こすだけでなく、躓いて転倒する原因にもなります。交通事故防止のためにも前を見て、安全を確認しながら歩きましょう(第6回参照)。