糖尿病教育入院・体験記
-第1回 糖尿病教育入院って?
「絶対、糖尿病ですよ」
話は2年半ほど前にさかのぼる。
その当時、泊りの出張が多くて不規則かつ偏った食事内容&暴食、さらに缶コーヒー(糖分入り)を毎日4本程度飲んでいた。ちなみに出張の際の夕食がどんなものだったかというと、デパートに売られている弁当2つ+お惣菜2種類程度。18:30を越えると半額になるため、ついつい買ってしまったのだ。
当然のことながら体重は増え、一時は75kgを超えることもあった(身長170cmの私の標準体重は64kg前後)。
しかし、なぜか、ある時期から体重が減り始め、気がつくと3ヵ月で5kgも減っていた。特に食事内容は変わらず、運動も特にしていないのに、なぜ???
一緒に仕事をしている看護師から「絶対、糖尿病ですよ」と言われ、まさかと思いながらも、確かに糖尿病の典型的な症状である多尿、口渇、体重減少が正に自覚症状として起こっているではないか。
そして、この頃、たまたま健康食品のモニターとして参加した試験で行われた血液検査で初めて糖尿病と診断された。
当時のデータは、
●空腹時血糖:135mg/dL
●HbA1c:8.5%
●LDLコレステロール:150mg/dL(若干高め)
●GOT、GPT:若干高め(昔からいつも。お酒は飲めないので脂肪肝のせいかも?)
(糖尿病の診断基準値はこちら)
これはいかんと、とりあえず、この結果を招いた最たる原因である糖分入りの缶コーヒーの摂取を自粛。夕食の量も一般的な量(約800Kcal)に変更し、運動は特に行わずに様子を見た。
すると、1ヵ月後には
●空腹時血糖:120mg/dL台
●HbA1c:7.4%
2ヵ月後には
●空腹時血糖:110mg/dL台
●HbA1c:6.5%
まで改善しているではないか。
数値はまだまだ正常域に達していないが、食事量を少し減らし、缶コーヒーを自粛しただけで短期間に驚異的な改善がみられた。
今にして思えば、少しやる気を出せばいつでも改善できると思い込んだのがまずかったのだが、それ以降も
●空腹時血糖は110~125mg/dL
●HbA1c:6~7%
をキープしていた。