糖尿病教育入院・体験記
-第2回 家族と職場の理解
糖尿病教育入院までの流れ
このコラムは、医療機関に勤め糖尿病の知識が十分あるにもかかわらず、糖尿病教育入院に行くことになってしまった「もっち」こと私の体験記です。 (前回を読む)
糖尿病の教育入院のきっかけは、主治医から入院をすすめられたという方がほとんどだと思いますが、中には家族や知人のすすめで教育入院というものを知って、自分から希望するということもあるかもしれません。
そこで、ここでは簡単に糖尿病教育入院への流れについて少し説明したいと思います。
普段通院している医療機関で糖尿病の教育入院が行われていて、主治医の先生から入院をすすめられた場合は、そこで教育入院について詳しく説明があるでしょう。
糖尿病教育入院が行われていない医療機関に通っていて、主治医の先生が教育入院をすすめた場合は、先生が紹介状を用意してくれますので、それを持って教育入院を行っている医療機関へ受診に行くことになります。
教育入院の行われている医療機関へ受診に行くときは
●紹介状
●これまでの血液・尿検査の結果
(病状の推移がわかるもの)
●服用中の薬
(これまでの治療内容がわかる服薬日誌など)
を持っていきます。
当日に受ける検査は、基本的に直近の検査結果がある場合は尿検査などの簡易なものだけです。ただし、検査項目が不足していたり期間が開きすぎたりしている場合は、血液検査も行います。
そしてこの検査結果とこれまでの検査結果や治療内容をもとに診察を受けて、教育入院が必要かどうか診断されます。
教育入院が必要と診断された場合、パンフレットなどの資料と一緒に、その意義や入院日程など詳しい説明があります。入院日は必ずしもその場で決める必要はありません。ご家族や職場の方と相談して、後日電話で予約することができます。1~2週間も家や職場から離れるのですから、入院中はもちろん退院後の生活という意味でも、周りの人の理解を得ることはとても大切なことなのです。
それでは、次ページより私の糖尿病教育入院体験(正確には入院日の決定に至るまで)をお話しましょう。