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糖尿病教育入院・体験記

-第2回 家族と職場の理解

教育入院前の受診。「とりあえず食事・運動療法で」という期待

ついに、先生から紹介された病院へ行く日が来てしまった。
朝8:30から受付開始のため、いつも出勤するのとほぼ同じ時刻に家を出て、少し迷いながら到着した。

さすが糖尿病専門の医療機関だけあって、患者数の多いこと多いこと。一人の診察時間を計ってみると、平均して15~20分、ちと長いな。
普段利用しているクリニックではあっという間に診察が終了してしまうから、非常に長く感じる。総合病院だから?診療科の違い?それとも疾患が疾患だから?

おそらく、ただ単に薬を飲んでさえいればいいといった疾患ではなく、患者自らがやる気を出して取り組まないといけない疾患であるため、さぞかしインフォームド・コンセントもしっかり実施されているのだろうと思う。受付の後、尿検査の採尿を済ませてから名前を呼ばれるまでに2時間半かかった。

最初に、持参した過去2年間の健診結果をもとに、これまでの経緯についてあれこれ問診された。
あわよくば「とりあえず食事・運動療法で経過観察しましょう」と言われるのではないか、そんなことを期待して2年半前の生活習慣の見直しで短期間に大幅改善した例を強調した。

だが、あっさり「教育入院しましょう」とのお言葉。

先生の説明は丁寧だった。
糖尿病を発症して2年以上経ち、かつ今回の検査結果を見ると、糖尿病に伴う合併症が起こっている可能性があること、また他の合併症の有無や進行具合、自分がどういうタイプの糖尿病かなどを詳細に検査して、今後の治療方針を確定する必要があるとのことだった。

例えば運動療法についても、糖尿病だからと闇雲に運動すればいいというものでもなく、合併症がある場合、運動することでかえって悪影響が出ることもあるそうだ。

最後に家族構成を聞かれた。子供も小さく、まだまだ家族を養っていかねばならないこと、今後の人生をいかに元気で過ごすか、そのためにも今ここできっちり自分の体の状態を把握し、それに応じた治療の実施や生活習慣を見直すためにも教育入院した方が良いと説得され、納得した。

そして、入院の日程を予約。入院日は病院が用意したスケジュールの空きと自分の都合を見合わせて決めるのだが、私の場合は、この受診の日から1週間後に決めた。実は最初に予約した日程は職場の都合も考えて、もう少し後のものだったが、自分の勤める病院の先生に報告したところ、一日でも早く教育入院に入るように言われ、直近の空きである1週間後の日程に変更したのだ。先生、ありがとうございます。

こうして、教育入院が正式に決定した。
家に帰って妻に伝えたところ、入院日程と子供の夏休みに予定していた家族旅行がおもいっきり重なっていたことが判明。
しかし、ことの重大さを加味して旅行より教育入院を優先すべきだと、妻が率先して言ってくれた。家族には申し訳ないと思いながら、ありがたく受けることとした。
感謝!感謝!!

ちなみに妻は子供に「お父さんは食べ過ぎ病になって、病院に入院することになった。」と言っていた。
お父さんがんばってくるで~。

第3回へつづく)

 

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