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糖尿病教育入院・体験記

-第2回 家族と職場の理解

言えない。明日は、教育入院前の受診だというのに。

先生から教育入院するよう指導(命令と言った方がいいかも……)を受け、糖尿病専門の医療機関に受診することとなった。さて、今回の結果を家族には、どう伝えようか。

というのも、妻には普段から散々食べ過ぎを指摘されていたにもかかわらず、「いざとなったらいつでも改善できるから大丈夫」と豪語していたのだ。妻に対する後ろめたさと恥ずかしさで、なかなか言い出せない。

どうやって伝えようかと考えているうちに、1日、また1日経ち、教育入院指令が出て1週間が経った。すなわち病院に行く前日だ。さすがに、もうこれ以上黙っておく訳にはいかないと仕方なく妻に打ち明けた。

実は、妻も私と同じく薬剤師の資格を持っている。調剤薬局に勤務していて、糖尿病患者を診ている医療機関から処方箋も多く回ってくるため、糖尿病に関してはある程度知識がある。

そのため、それ見たことかと言われたくない想いで、今回の健診結果は少し修正して伝えてしまった(もちろん、あまり家族を心配させたくないとの想いもあった)。
どのくらい修正したかというと、空腹時血糖は朝に誤って缶コーヒーを飲んだために数値が高く出たこと、HbA1cは1%割り引いて8.9%だったと伝えた。微妙な数値の改ざんに、我ながら情けないとは思いつつ。

そして、検査結果を少し修正したにもかかわらず、相当ビックリされた(修正した数値でも相当なものなので、当たり前と言えば当たり前だが)。
とは言っても、妻も、何かあったのではと薄々感じていたらしい。

まぁ、あんなに職員健診の前は食事の量を減らし気味にしてくれだの、野菜中心にしてくれだのと騒いでいたのに、その後の結果については一言も言わないし、職員健診後も食事量を元通りにすることなく生野菜の量を増やすように要求し、ご飯もたった茶碗一杯(200g)しか食べなかったのだから、当然だろう。

妻とじっくり話し合って、今回の教育入院を今後の人生を快適?に過ごすための良い転機として前向きに捉え、家族全員で徹底的な管理(監視?)のもと、食事の管理をしていくこととなった。

 

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