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糖尿病教育入院・体験記

-第3回 いざ、入院!

いよいよ、教育入院。

とうとう入院1日目。
指定された集合場所で、どんな人が教育入院するのか気になり、それらしい人を観察していたが、自分よりかなり年配の方ばかり。この歳で教育入院することになった自分を改めて恥ずかしく思う。

はじめに病室に案内された。4人部屋で、私のベッドは窓側だった。
これまで入院した経験がないため入院生活に不安があったが、病院自体も新しく清潔感もあり、とりあえず寝る時間だけは快適に過ごせそうだ。

オリエンテーションでは、同じ日程のメンバー12人が集合して、看護師さんから入院中のスケジュールや注意・遵守事項について説明があった。

入院中は規定の食事以外はカロリーのある飲食物は一切禁止とのこと。ただ、日頃愛用している人工甘味料を使用したカロリーゼロのコーヒーや炭酸飲料は問題ないとのことで、ちょっと安心。

入院する前は、講義や検査などが目一杯組み込まれた、窮屈な入院生活を想像して憂うつだったが、意外と自由時間のある、比較的余裕のあるスケジュールだった。また、自由時間には外出もOKとのこと。しかし、飲食に関しては自己管理となる。そのため、ついつい誘惑に負けてしまう人もいるらしい。

つまり、入院中の自由時間の過ごし方が非常に重要だということで、ダラダラ過ごすわけにはいかないと思うのだが、果たして何をしようか?

実は、今回のメンバーの中には教育入院が2回目以上だという人が何人かいた。退院後に元の生活スタイルに戻ってしまい、糖尿病を悪化させるケースも多いらしい。中には自己管理、食事・運動や薬物治療もきちんとしていたにもかかわらず糖尿病が悪化し、現在の病態を詳細に把握して治療方針の見直しを行うために再入院となったという人もいた。ご本人にすればやるせない思いだろう。

これから糖尿病とつきあっていく中で、たとえ自己管理ができていたとしても糖尿病が悪化する可能性もあるが、後悔だけはしないように、この教育入院中に退院後も無理せず的確な自己管理ができるような過ごし方を見出さなければいけない。そうでないと、仕事を休んでまで教育入院した意味がないとつくづく感じた。

 

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