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糖尿病教育入院・体験記

-第3回 いざ、入院!

食事療法は、カロリー控えめだけじゃ不十分!

オリエンテーションのあと、臨床検査とバイタル測定(血圧、脈拍、身長、体重)があった。そのあと栄養士さんから食事療法の必要性についての講義あった。

食事療法の必要性については、以前から職場の栄養士さんからも色々と聞いたりしていたが、いざ自分が関わるとなるとやはり気合の入れようが違う。
改めてこれまでの食生活がむちゃくちゃだったことを再認識すると同時に、この3週間に自己流で行ってきた内容にかなり間違いがあることに気がついた。

単にカロリーを低くするだけでは不十分で、
●食べ過ぎない(腹八分目)
●バランスよく
●1日3回規則正しく
●ゆっくり、よく噛んで
●薄味に
が食事療法の原則。どれも頭では解っている当たり前のことだが、実際には、「腹八分目」しか実行できていなかった。

また、持参した普段家で使用している茶碗で、各自設定されたカロリーに応じてご飯量を計量した。自己流の食事療法で自分が食べていたご飯量とほぼ同じだったので、ちょっと嬉しかった。

そしてもうひとつ、嬉しいことがあった。職員健診の検査結果から、教育入院当初は1日の摂取カロリーが1,600Kcalに設定されていたのだが、午前中に測定した空腹時血糖とHbA1cで改善が見られたため、夕食からは1日1,840Kcalに変更されていた。ラッキー、この調子、この調子。

自己流の食事療法は間違いだらけだったわりに、短期間で改善が見られたわけだ。この入院で的確な自己管理を身につけることで、さらに改善するんじゃないかと希望が膨らんだ。

その反面、昼食後の尿糖測定では(+2)を示し、これではいかんと自由時間は大嫌いな散歩をすることにした。実は、運動療法として最低1日1万歩が定められていた。歩くのが大嫌いな私としては1万歩が途方にもない数字に思えた。

しかし、いざやってみると病院周辺には公園や川沿いに遊歩道が整備されていたのがよかったのか、それほど苦にならず、初日から1万歩を軽くオーバーした。その甲斐があってか、夕食後の尿糖測定では(+)だった。よしよし。明日からはもっと増やして、病院に設置されているエアロバイクもやってみるか。



第4回へつづく)

 

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