糖尿病教育入院・体験記
-第6回 食品交換表
教育入院4日目。基礎代謝量を上げよう!
入院して4日目ともなると、すっかり入院生活に慣れ、自分なりに要領よく講義や検査の合間に運動を取り入れられるようになってきた(と思う)。
他のメンバーに比べて、薬物治療による低血糖の心配や特殊な追加検査等がない分、運動に当てる時間が多く取れ、運動量は群を抜いていた(と思う)。
1型糖尿病は、比較的若い時期に発症する場合が多いが、中には2型糖尿病として薬物治療や食事・運動療法で治療するうち、次第にインスリンの分泌能が低下してきて1型糖尿病になるというパターンもある。
同時に入院したメンバーのほとんどは(自分も含めて)2型糖尿病だが、中には1型糖尿病だという人もいた。その人も、以前は2型糖尿病と診断されていたが、入院中の検査結果から1型糖尿病と診断されたのだという。
インスリンを投与して、食事内容や運動量を調整するのは難しく、時には低血糖が起こるということを知識としては知っていたが、大変そうな様子を目の当たりにした。当然、自分も今後そうなる可能性がないわけではない。だが、とにかく今やれることをしっかりやるしかない。
本日の検査は、負荷心電図と基礎代謝量測定だった。
負荷心電図とは、運動するなど心臓に負荷をかけて、狭心症が起こりやすい状態にして心電図を記録する検査で、実際に階段の上り下りをしながら心電図測定を行った。幸いまったく異常なしということで、これで入院中に行った一連の検査の結果から、現状では主な合併症がないと判明し、ホッと一安心。
そして、基礎代謝量の測定。基礎代謝量とは、生きていくのに最低限必要なカロリー量のことで、これが高いほど普通の生活でカロリーを消費しやすい、つまり、やせやすい体ということだ。測定はベッドで寝たまま何も考えずに一定時間測り、一日量を算出するというものだった。
私の体重から算出された平均の基礎代謝量は1,493Kcalだという。だが、測定結果は1,370Kcalと、若干の基礎代謝の低下が認められると言うではないか。これって筋肉量が少ないってことかな?……確かにこの教育入院に来るまで、日頃まったく運動していなかったので、若い頃に比べると筋肉量が落ちているのは明白だが。
基礎代謝量1,370Kcalというと、一日一万歩程度の運動をすれば一日の摂取カロリーは1,840Kcalで妥当なのだというが、どうせなら基礎代謝量を上げたい。散歩(有酸素運動)だけでなく筋肉トレーニング(無酸素運動)も積極的に加えて筋肉量を増やし、基礎代謝量を上げてやるぞ。