鍋の利点は、もうひとつあります。
それは、調味料によって、簡単に多彩な鍋を楽しむことができること！

発酵食品の味噌やしょうゆ味の鍋に、すりおろした生姜や唐辛子をちょっと加えるだけでも身体を温める効果もアップしますし、いつもより調味料を減らしても、うす味を感じさせない効果も期待できます。

選手たちも大好きなキムチ鍋は、味だけでなく、唐辛子に含まれるカプサイシンによって脂肪燃焼効果が期待できることが人気の理由であったりもします。

また、豆乳鍋も人気鍋のひとつ。豆乳自体、身体作りや免疫力に効果のあるたんぱく質を多く含みます。選手の場合は、練習後にプロテインサプリメントのドリンクを飲んだりもしますが、実は大豆はそのプロテイン「ソイプロテイン」の成分。それを知って選手たちは、豆乳鍋にとてもよいイメージをもって食べようとします。

この時期の鍋。
簡単で手軽に理想的な栄養が摂れますが、実はとっても奥が深いメニュー。皆さんも選手同様に、どんどん良さや効果を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

著者プロフィール：川端理香（管理栄養士/プロスポーツ栄養士）
WATSONIA（ワトソニア）代表。日本オリンピック委員会強化スタッフ、チーフ管理栄養士として2004年アテネオリンピックでは水泳の北島康介選手や全日本女子バレーボールチームを、2008年北京オリンピックでは全日本男子バレーボールチームをサポート。浦和レッズや東京ヴェルディ1969などのＪリーグサッカーチームや、個人選手の栄養・食事指導のほか、「カラダが喜ぶ毎日ごはん（エクサボディ）」「10日間カンタンバランスメニュー（エクサボディ）」「勝てるカラダをつくる！10代スポーツ選手の栄養と食事（大泉書店）」など書籍の監修、食育をテーマに学校や地域での講演・セミナーも行う。現在、東日本大震災復興支援の一環として「部活をする子どもたちを応援しようプロジェクト」で協力をよびかけている。 公式ブログ［Happy Foods］