[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第21回 足の機能を取り戻すウォーキングシューズ-その3
かかとの安定性をサポートするヒールカウンター
通常歩行では、かかとから接地して足裏に荷重します(図4)。接地する瞬間、かかとには体重の1.3~1.8倍の負荷が加わるため、かかとがぐらつかないように固定しなければなりません。このときに働くのが足首や足を支えている筋肉です(トレーニング方法は、第15回~第18回を参照してください)。
これらの筋肉が働いてかかとが固定されていればよいのですが、筋力が弱っている人や疲れて筋力が低下している人は、ぐらついてかかとが変形してしまいます。そして、これが足の痛みや故障を起こす原因になります。
このような人には、シューズのヒールカウンターが、かかとの固定をサポートしてくれます。
ヒールカウンターとは、かかとと接する部分です(図5)。この部分が、かかとにぴったりとフィットして安定しているシューズを選んでください。
ただし、ヒールカウンターにばかり頼るのではなく、自前の筋力を強化して、だんだんとヒールカウンターがなくてもかかとを固定できる機能を養っていきましょう。