[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第22回 腰を振らない歩き方
腰を振らない歩き方、ヒップスイング歩行
では、歩くときにモンローウォークを防ぐには、どうすればよいのでしょうか?
まずは、歩隔をとることがポイントです(第3回参照)。左右の足が1本線の上に乗るのではなく、間隔をとった2本線の上に乗せて歩きます。
そして、右足を前に出すときは、右の骨盤を少し前に出し、左足を前に出すときは、左の骨盤を少し前に出します。そうすると骨盤は交互に回旋しますが、横ブレしないで、線上をまっすぐに進みます。
また、進行方向につま先と膝を向けて、関節を捻じらないで歩くことも大切です。
腰を左右に振らないで、骨盤を回旋させると歩幅が自然に伸びてきます。このような歩き方をヒップスイング歩行といいます。
著者プロフィール:土井 龍雄(健康運動指導士/アスレチックトレーナー)
1975年大阪教育大学卒業。1975年より岸和田市立福祉総合センター、1980年よりダイナミックスポーツ医学研究所にてトレーナーとして勤務。2014年同顧問に就任。年間およそ2,000名にセーフティウォーキングを指導。
著書は「歩行寿命が延びる!セーフティウォーキング ― 脱・ロコモティブシンドローム ―」(三省堂)、「歩く人。長生きするには理由がある」(三省堂)。
東日本大震災で仮設住宅の高齢者が抱えるロコモへの対策をきっかけに開始した「歩く人。」プロジェクトに参画。この事業は2017年度(平成29年度)運動器の10年・日本賞を受賞。