[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第41回 横向き・後ろ向き歩きで転倒防止
不慣れな動きのせいで、転倒・骨折する
私の叔母は86歳ですが、これまでに3回、転倒して大腿骨頸部(太ももの骨の付け根)を骨折しました。
転倒の原因は、1回は「濡れた床で滑ったこと」、2回は「足を横に踏み出せなかったこと」です。
1回目の転倒後、リハビリ用としてエアロバイク(室内用自転車)をプレゼントしたところ、毎日1時間こげるようになり、普通に歩けるまで回復しました。
そして、2回目と3回目の転倒後も、めげずに自転車こぎを実行し、現在も杖歩行が可能です。先日、主治医の定期検診を受けたところ手術した骨折部は順調で、3回もの骨折を克服し回復していることに驚いていたそうです。
さて、フランスの動物学者ラ・マルクは、「使わない機能は退化する(用不用の法則)」と言いましたが、私たちは日頃、前向きにばかり歩いているので、横や後ろに足を踏み出す動作が不慣れになっています。
今回は、必要なときに足を踏み出せるように、横向きと後ろ向きのフットワークをご紹介します。