先日、患者さんを連れて市民プールへ水中運動の指導に行ったところ、先に来ていた利用者の皆さんも水中歩行中でした。ところが、子供用の水深の浅い大腿部の深さのコースを歩いていたのです。「なぜ浅いコースで歩くんですか?」とお尋ねすると、「浅い方が歩きやすいから」とのご返事でした。
水深による荷重の割合は、胸の深さで体重の30%になります。歩きやすいからといって、大腿部の深さで歩くと、体重の90%の荷重がかかるので水中歩行をする意味がありません。水中歩行の利点を活かすなら胸の深さを目安にしていただきたいと思います。