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[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ

[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ

-第47回 水中歩行-その1

注意!「冷やさない」「水分補給」「水から上がるときは、ゆっくり」

冷やさないように、どんどん動きましょう

通常、プールの水温は28~30℃に設定されています。体温より6~8℃低いので、入水時に「少し冷たい」と感じると思います。ここで注意していただきたいのは、体温が下がらないようにどんどん動くことです。

筋肉を動かすことで熱が発生して体温が維持・上昇します。ところが運動量が少ないと体熱が奪われて体温が下がってしまいます。また、このような状態がくり返されると、体温を逃がさないように皮下脂肪を蓄えることになります。健康づくりのためにプールへ行って肥満になったら逆効果です。
 

水中運動でも汗はかいています!水分補給を忘れないで

水中運動の場合でも、運動量が多いときは体温が上昇し発汗しています。水分不足にならないように水分補給を心がけてください。
 

水から上がるときは、ゆっくりした動作で

水中では、浮力により体重が軽くなります。しかし、プールから上がると本来の体重に戻ります。そのため、急に立ち上がって歩きだすと足腰への負担を強く感じます。また、水中では楽にできた動作が難しくて、バランスを崩すことがあります。
プールから上がるときは、「座位」→「立位」→「歩行」へ時間をかけて、ゆっくりした動作で重力に身体を慣らしましょう。

 

著者プロフィール:土井 龍雄(健康運動指導士/アスレチックトレーナー)
1975年大阪教育大学卒業。1975年より岸和田市立福祉総合センター、1980年よりダイナミックスポーツ医学研究所にてトレーナーとして勤務。2014年同顧問に就任。年間およそ2,000名にセーフティウォーキングを指導。
著書は「歩行寿命が延びる!セーフティウォーキング ― 脱・ロコモティブシンドローム ―」(三省堂)、「歩く人。長生きするには理由がある」(三省堂)。
東日本大震災で仮設住宅の高齢者が抱えるロコモへの対策をきっかけに開始した「歩く人。」プロジェクトに参画。この事業は2017年度(平成29年度)運動器の10年・日本賞を受賞。
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