[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第49回 歩行中のバランストレーニング
バランス機能の衰えを防ぎましょう!
バランス機能は加齢とともに急激に衰えます。
グラフ1は、立っているときの身体動揺と年齢の関係をみた実験データです。高齢になるほど身体動揺が大きくなり、バランス機能は年齢とともに衰えていくことがわかります。
グラフ2は、年齢別の転倒骨折率を示しています。バランス機能の衰えは転倒の原因となり、骨密度が低い高年齢者ほど骨折するリスクが高まります。とくに大腿骨頸部(大腿骨のつけ根)や背骨の骨折は、安静が必要なため、これを契機に寝たきりになるケースが多くみられます。
当コラムの第8回では、手軽に行うことができるバランス機能テストを紹介しました。年齢別の平均値を記載していますので、一度、テストを行って平均値と比べてみましょう。できれば、平均値以上、そして、年齢に関係なく60秒を目標にバランストレーニングを行っていただきたいと思います。
第8回では、その場で行うバランストレーニングを紹介しましたので、今回はウォーキングの途中に取り入れることのできるバランストレーニングを紹介します。