[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第52回 登山のためのコンディショニング-その3
下りに注意!無理な下りは事故や故障につながる
登山では、上りよりも下りの方が滑落や転倒事故、そして足腰の故障を起こしやすいと言われています。理由は、体重の落下を支えながら下るのでスリップしやすく、足腰への負担が非常に大きくなるからです。
これは、本コラム第32回でご紹介したように、膝関節への負担は、平地の普通歩行では体重の2.8倍に対して、階段下りでは4.9倍となるデータに示されています。
また、上りの疲労で筋力が低下して、膝や足首、背骨を支えきれなくなっているのに、呼吸が楽なので急いで下山することも原因です。下りには充分注意し、何度も休息をとりながら上り以上に時間をかけていただきたいと思います。
今回は、登山で事故や故障を起こさないための重要なコンディショニングとして、負担を和らげる下り方をお伝えします。