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糖尿病教育入院・体験記

-第4回 経過は順調

300Kcal消費するための運動は?

午後からの運動療法の講義では、一日300Kcal程度の運動(有酸素運動)が推奨された。
300Kcalを消費するには散歩、ジョギング、自転車などで、どのくらいの量・時間を要するのかといった説明がなされた。例えば散歩だったら、300Kcal消費するのに約9,000歩(1時間程度)必要となるのだとか。

ちなみに普通のショートケーキ1個が約300Kcalであるが、ケーキ1個で9,000歩!!……おいそれと食べられませんな。
以前夜食をよく食べていた頃、時には夜食が1,000Kcalも超えていたことがあったが、散歩に換算すると30,000歩相当になる。そりゃ糖尿病が悪化する訳だ。

運動療法の講義が終わると、看護師さんと一緒に皆で近くの公園へ散歩とラジオ体操に行った。
行き先の公園は周辺住民の憩いの場らしく、きれいに整備されていた。散歩や休憩、ベンチで読書している人も多かった。また、この公園は、往復で約3,000歩と適度な距離で約30分程度と、自由時間にはもってこいのルートであった。

さすがに団体でラジオ体操するのはちょっと恥ずかしかったが、このラジオ体操は意外とカロリーが消費されるらしい。第一・第二を通しでやると(曲げ伸ばしなどを正確にすれば)約40kcalが消費されるという。

解散後もすぐには帰らず、公園周辺やその他の散歩ルートを開拓しながら帰った。ふと万歩計を見ると既に13,000歩を余裕で超えていた。今日は一日血糖測定の日とあって、朝から積極的に散歩を行っていたし、さらに夕食後も散歩をするつもりだから、この調子でいくと歩数は一体どこまで増えるだろうと楽しみになっていた。
入院2日目で、大嫌いだった散歩が苦にならなくなっていた。

夕食前に担当医が病室に来られた。そこで驚きの言葉を聞いた。
なんと、空腹時血糖が108mg/dLと、正常範囲まで下がっていたのだ!
前日のHbA1cも1ヵ月前の職員健診の結果から大きく改善していることもあり、もしかして食事・運動療法だけでいけるかもということであった。

最終的な判断は本日と入院8日目の一日血糖・蓄尿の結果・推移を見て、インスリンの分泌量や感受性を確認してからになるというが、希望の光が見えてきたぞ。



第5回へつづく)

 

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