[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第6回 躓きを防ぐ歩き方
躓きを防ぐ補助運動
このように、躓くのは筋力が低下して遊脚の引き上げが弱く地面との隙間が狭まっていることや歩き方が不安定で足元を見ようとして姿勢が悪くなり、さらに重心が崩れて躓きやすい体勢になってしまう悪循環が原因です。
では、これらを改善するにはどうすればいいでしょうか。
まずは足首のストレッチです。ふくらはぎやアキレス腱が固くなると足首の動きが制限されて、つま先が上がりにくくなります。躓きを防ぐ滑らかな歩き方をするために、第4回でご紹介した足首を柔らかくするストレッチ体操を行いましょう。
また、脚とつま先をしっかり上げるには、第5回の脚上げの筋力トレーニングが重要です。安全で元気な歩行機能を維持するために、これらの補助運動を習慣化してください。
著者プロフィール:土井 龍雄(健康運動指導士/アスレチックトレーナー)
1975年大阪教育大学卒業。1975年より岸和田市立福祉総合センター、1980年よりダイナミックスポーツ医学研究所にてトレーナーとして勤務。2014年同顧問に就任。年間およそ2,000名にセーフティウォーキングを指導。
著書は「歩行寿命が延びる!セーフティウォーキング ― 脱・ロコモティブシンドローム ―」(三省堂)、「歩く人。長生きするには理由がある」(三省堂)。
東日本大震災で仮設住宅の高齢者が抱えるロコモへの対策をきっかけに開始した「歩く人。」プロジェクトに参画。この事業は2017年度(平成29年度)運動器の10年・日本賞を受賞。