[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第51回 登山のためのコンディショニング-その2
ミトコンドリアの機能低下は糖尿病を招く。登山でミトコンドリアを活性化
細胞の中には、ミトコンドリアという小器官があります。ミトコンドリアは、酸素を使って糖や脂肪からエネルギーを生み出す働きをしています。私たちは、このエネルギーによって心臓を動かし、体温を保って生命を維持しています。また、さまざまな生活活動やスポーツ時の動力源にもなっています。
近年の研究結果から、運動不足になるとミトコンドリアの機能が低下し、細胞内に脂肪や糖が溜まって糖尿病になることがわかっています。また、使われなくなった酸素は活性酸素に変化し、ガンや老化の原因にもなります。
ミトコンドリアを元気にする方法として適度な運動が推奨されています。中でも呼吸が乱れない程度の少しきつい運動を間欠的に行うのがよいそうです。
そこでお勧めしたいのが登山です。運動強度をコントロールしながらの登坂は最適の運動です。上手な登山でミトコンドリアを活性化し、エネルギーをどんどん生み出せる元気な体をつくりましょう。前回に続き、登山のためのコンディショニングとして上り方のポイントをご紹介します。