[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第57回 ウォーキングとランニング-その2
ポイント④⑤[ランニング編]:上下動を小さくして、推進力を活かす
ランニングでは体軸より前方に踵から着地すると、前回のポイント②でお伝えしたようにブレーキが強くかかり、前方へ向かっていたパワーが上方へ分散されます。上下動を小さくするには、振り出した脚を戻しながら体軸の下に着地してください。
ウォーキングと同様に、前から後ろへ腕を振り下ろすことで体の上昇を抑え、後ろから前へ腕と脚で煽って前方への推進力を生み出します。
著者プロフィール:土井 龍雄(健康運動指導士/アスレチックトレーナー)
1975年大阪教育大学卒業。1975年より岸和田市立福祉総合センター、1980年よりダイナミックスポーツ医学研究所にてトレーナーとして勤務。2014年同顧問に就任。年間およそ2,000名にセーフティウォーキングを指導。
著書は「歩行寿命が延びる!セーフティウォーキング ― 脱・ロコモティブシンドローム ―」(三省堂)、「歩く人。長生きするには理由がある」(三省堂)。
東日本大震災で仮設住宅の高齢者が抱えるロコモへの対策をきっかけに開始した「歩く人。」プロジェクトに参画。この事業は2017年度(平成29年度)運動器の10年・日本賞を受賞。