[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第61回 ウォーキングとゴルフ-その3
100m走には上半身のパワーが必要
今年の陸上日本選手権100mはサニブラウン選手が優勝し、世界選手権の出場切符を獲得しました。サニブラウン選手は、他の選手と比べて後半のスピードが勝っていて、ラスト40mあたりから先頭に抜け出ました。米国へトレーニングに行っていたそうですが、しばらく見ない間に体格(とくに上半身)が一回り大きくなっていました。短距離走は強い脚パワーに対して、身体が浮き上がらないように抑える上半身のパワーが必要です。
伸び盛りのサニブラウン選手はトレーニングによってパワーアップし、下半身と上半身がバランスよく連動することで、後半に加速する走力が養われたものと思われます。8月にロンドンで開催される世界選手権では、日本人初の9秒台を期待したいと思います。
ウォーキングは、100m走のようなパワーは要りませんが、下半身の動きに連動した上半身の動きが必要です。飛距離を出すためのゴルフスイングも、踏み込みから生じた反力を活かす下半身と上半身の連動が求められます。今回は、ウォーキングとゴルフスイングにおける上半身の動きについて解説します。