[糖尿病 運動] セーフティウォーキングのススメ
-第65回 チェアエクササイズ-その2
体操の継続が介護費用を節減する
平成16年度に経済産業省の支援事業として、D市では、高齢者を対象に毎週1回、市内10ヵ所に出向いて、日常生活動作(歩く、立ち座りなど)に必要な筋力や柔軟性、バランス機能といった基礎体力を養う介護予防事業を実施しました。この結果、参加者(70歳以上)の医療費が前年と比べて通院日数が8%、医療費が23%減少しました。
この事業は1年間で終了となりましたが、その後も参加者が自主的に集まって体操を継続、D市も支援し、現在では市内105グループで約2,000名の高齢者が参加しています。
その結果、D市では、平成28年度の介護予防給付費用を1.3億円節減、29年度は2.5億円節減見込みです。「たかが体操」ですが、継続すれば「されど体操」です。
参加者の皆さんは、毎回グループでDVDを観ながら体操をしています。その中には、当コラムの前回からご紹介しているチェアエクササイズも含まれています。
今回も引き続き、筋力低下などによりウォーキングに不安がある人にも安心して取り入れていただける、チェアエクササイズをご紹介します。